64bit デジタルボリュームの設定
JRiver Media Center の 64bit デジタルボリュームを有効にしよう
以前,デジタルプリアンプのボリュームは 64bit 処理のため,通常のアンプと違って,ボリューム操作による劣化が発生しないという話をご紹介しました.
それでは,インストールした JRiver Media Center で 64bit デジタルボリュームを使えるように設定しましょう.
システムボリュームを最大に設定しよう
最初に OS のシステムボリュームを最大にします.
そのために,まずコントロールパネルからサウンドをクリックします.
再生で使用している USB-DAC のプロパティーからレベルを選択し,ボリュームを最大(0.0dB)に設定して下さい.
JRiver Media Center の「プログラム内部の音量」を使おう
次は JRiver Media Center の設定です.JRiver Media Center には 4種類のボリュームモードがあります.設定はトップウィンドウのボリュームアイコンをクリックし,その内の「プログラム内部の音量」を選択して下さい.これが 64bit デジタルボリュームです.
(※もし,ご使用されている USB-DAC の性能,またはその他の理由で,アンプのボリュームを使いたい場合は,「音量を無効化」を選択して下さい)
64bit デジタルボリュームの使い方
64bit デジタルボリュームの使い方は簡単で,ボリュームスライダーをつまんで移動するだけです.
その際のボリューム値は,再生されている曲名の下に表示されます.ちなみに JRiver Media Center のボリュームは 100ステップあります.
また,マウスでスライダーを動かす場合,いっきに変わってしまう場合があるので注意して下さい.そのため,「Ctrl」キーを押しながら「+」,「-」キーを押すことで,1 ステップずつボリュームを変えることができます.
アンプのボリュームについて
以前ご紹介したように,アンプのボリュームは絞れば絞るほどノイズが増えます.
一方,64bit デジタルボリュームではそのようなことが起こらないため,音にこだわる方は,アンプのボリュームはなるべく大きな音に固定し,実際のボリューム調整は JRiver Media Center の 64bit デジタルボリュームを使うのがいいでしょう.
では,どれくらいに固定すればいいのでしょうか.
スピーカーに耳を近づけ,「無音状態で」アンプのボリュームを大きくしていくと,スピーカーから聴こえるノイズが増えてくると思います.これが聴感上,気にならない程度で固定してみてください.この際,JRiver Media Center 以外の音源がアンプに接続されている場合,JRiver Media Center 以外に切り替わった時に,最悪,システムと耳にダメージが出る可能性がありますので,セレクター操作には十分注意して下さい.もちろん,OS のシステム音にも注意して下さい.これはあらかじめ無効にしておくといいと思います.
なお,PC オーディオでのノイズの話は奥深いものがあるのですが,お使いの PC がラップトップであれば,バッテリー駆動にするとよいでしょう.
JRiver Media Center の「ボリューム保護」も使おう
アンプのボリュームが大きな音に固定されている(あるいはパワーアンプ直結)場合,念のため,JRiver Media Center の「ボリューム保護」を有効にしておきましょう.
ボリュームアイコンをクリックした後,「ボリューム保護」をクリックして有効にするだけです.
これにより,予期しない事態で大音量になることが防げます.具体的には,
- 一度に 5% 以上の音量を上げることができないようになる(そのため,スライダーで誤って100%をクリックしても100%にならない)
- 1秒間に 20% 以上音量を上げられないようになる
- 30分間 何も再生されていない状態で,再生を開始すると,音量が 20% になるようになる(すでに音量が小さくなっている場合を除く