ネット時代のデジタルプリアンプを作ろう

aeolian design tech blog (https://www.aeoliand.com) 室内音響 音場補正 Dirac Live の話題です

「よい音」とは?

「よい音」とは 「音」と「音の響き」について オーディオで「よい音」の再生はムリ!? 「よい音」を再現するための3要素 周波数特性と時間・位相特性 「響き」の要因 音楽再生のプロセス 「よい音(響き)」の音源 録音過程 音源制作過程 「よい音(響き)…

USB-DAC の WiFi 接続

PC と USB-DAC を USBケーブルで接続して音楽を聴くのは使い勝手が悪いというお問い合わせを頂くことがあります. まったくその通りで,管理人はオーディオ用のノートPC を用意してアンプの近くに置いてあるので妥協できる範囲なのですが,もしノートPC が一…

Dirac Live の使いこなし(2)-ターゲットカーブ編

Dirac Live のターゲットカーブとは 音の問題のレベル 具体的なターゲットカーブデザイン Dirac カーブ 世界的に好まれているターゲットカーブ ターゲットカーブの微調整 「よい音」とは 一人ひとり耳の特性が違う 一人ひとり音の好みも違う 音楽のリスニン…

Dirac Live 搭載アンプ

Dirac Live を使いたいのだけど,PC ではなく,組み込まれた製品はないのかという方のために調べてみました. 取扱店に行けば Dirac Live の試聴ができるかもしれません. Dirac Live のユーザーは欧米に 20万人 Dirac Live は日本ではほとんど知られていま…

Dirac Live の使いこなし(1) -測定編

Dirac Live の欠点 正しい音響測定 適切なターゲットカーブ 音響測定の前に スピーカーのセッティング 測定マイクのセッティング Tightly Focused Imaging Focused Imaging Wide Imaging マイクの方向 Dirac Live の欠点 もう少し暖かい音にならないのか.低…

Dirac Live で Amazon Music HD を聴こう

Windows 10 に限られてしまいますが,各種ストリーミングサービスを Dirac Live で聴くことができます. SACDに代表されるハイレゾ音源が供給されて久しいのですが,お手頃価格の SACDプレーヤーが手に入りにくくなったいま,もっともお手軽にハイレゾを聴く…

Dirac Live のよくある質問

Dirac Live についてのよくある質問 Dirac Live についてのよくある質問 Dirac Live は私のオーディオシステムの性能を上げてくれますか? では,Dirac Live は何をしてくれるのですか? Dirac Live は私のオーディオシステムのセッティングの問題を解決して…

音楽プロデューサー:ラミ・ヤコブ,Dirac Liveを語る(2)

世界的な音楽プロデューサーになるというのは,どこにいても音楽を作るということ 2/25/2021 (2nd version) 世界的な音楽プロデューサーになるというのは,どこにいても音楽を作るということ Rami Yacoubは,高い評価を得ているアーティストと仕事をする中で…

音楽プロデューサー:ラミ・ヤコブ,Dirac Live を語る(1)

Rami Yacoub,画期的な室内音響最適化ソフトウェア Dirac Live for Studio を使ってスタジオ音響を完璧にする方法を語る 2/25/2021 (※ 2021年 8月 Dirac Live for Studio は Dirac Live Room Correction Suite と名称が変わりました) ブリトニー・スピアー…

ハイエンドの CD プレーヤーも作ろう(リッピング)

ハイエンドの CD プレーヤーも作ろう ハイエンドの CD プレーヤーも作ろう 高性能な CD プレーヤーとは デジタルプリアンプでの CD 再生の戦略 JRMC の設定をしよう CD のデータを取り込もう(リッピング) リッピングのもう一つのメリット さてここまでの作…

Dirac Live のバージョン履歴

Dirac Live のバージョン履歴 最新の Dirac Live アプリケーションはバージョン 3 シリーズになります. このページでバージョン履歴を紹介していきます. v3.0.0 (2020/6/3) Dirac Live Bass Control 正式対応 ユーザーインターフェースの改良 テキストフィ…

64bit デジタルボリュームの設定

JRiver Media Center のボリューム調整には 64bitデジタルボリュームのモードがあります.アンプのボリュームと違い,ボリュームを絞ってもノイズが発生しないため,これを使用することはとても有効な方法です

5. Dirac Live for Studio の組み込み

添付画像に従い Dirac Live Processor を JRiver Media Center のプラグインとして組み込んで下さい.次にJRiver Media Center でスピーカーから音が出ることを確認し,Dirac Liveで室内音響測定に移ります

4. JRiver Media Center のインストール

Dirac Live for Studio のインストールが終わったので,次に JRiver Media Center の無料評価版(30日間有効)を PCにインストールしましょう.インストール手順は添付画像を参照しながら作業を進めて下さい

3. Dirac Live for Studio のインストール

ライセンス登録が終わったので,Dirac Live for Studio を構成する 2つのソフト,Dirac Live アプリケーションと Dirac Live Processor をダウンロードし,PCにインストールします.手順は添付画像を参照して下さい

2. Dirac Live のライセンス登録

Dirac Live for Studio をインストールしましょう.まず,Dirac Live for Studio 無料お試しライセンスを入手し,Dirac Live アカウントを作成し,ライセンス登録をします.手順は添付画像を参照しながら作業を進めて下さい

15. Dirac Live for Studio 室内音響最適化 まとめ -完-

Dirac Live は音場補正 室内音響最適化ソリューションとしては優れた製品です.費やした費用に対してこれほどのレベルの音の改善を実現する方法を他に知りません.私の部屋の音響に与えられた効果は,私の耳にもわかるし,測定可能です

14. Dirac Live リスニングテスト:スティーヴィー・レイ・ヴォーン

Dirac Live による効果をリスニングテストにより検証.スティーヴィーレイヴォーンの Tin Pan Alley では,スムーズに聞こえる素晴らしいベースラインです.また広い最適化エリアで聴いても,優れた空間イメージングは崩れません

13. Dirac Live リスニングテスト:レベッカ・ピジョン

Dirac Live による音場補正,室内音響最適化の効果をリスニングにより検証する.レベッカ・ピジョンの Spanish Harlem ではベースギターの音が,低音域音量のバランスが適切になり,低音の一音一音が簡潔に,かつ均一に聴こえる

12. Dirac Live による最適化のリスニングテスト

Dirac Live による音場補正,室内音響最適化の効果をリスニングテストで検証.マドンナの Power of Goodbye では,Dirac Live を有効にすると低音のレスポンスがすべての周波数でそろい,しっかりとした力強い低音が得られた

デジタルプリアンプを作ろう

実際にPCでデジタルプリアンプを作りましょう.まずは機材を用意します.PC,USB-DAC,測定マイク,マイクスタンド,ケーブルが必要です.JRiver Media Center,Dirac Live for Studio は無料お試し版を利用します

4. 音の到着時間のズレ

室内音響の影響で音の反射により耳に届く音の到着時間にズレが発生し,音質に大きな影響を与え,臨場感が失われ,音源本来のサウンドステージを再現しない.乱れた周波数特性,音のズレを復元することが室内音響問題の解決

11. Dirac Live による時間応答最適化の検証

Dirac Live により音場補正 室内音響最適化された時間応答領域での効果を検証する.その結果,マルチウェイのユニット間の時間のズレが補正され,ステップ応答の立ち上がりが完全にタイムアライメントされていることがわかる

3. 音の定位の悪い ブレた音像

室内音響の影響で左右のスピーカーの特性はそろっておらず,再生された音の定位は乱れ,音像はブレている.そのため,臨場感が失われ,音源が本来持っているサウンドステージを再現しない

10. Dirac Live による最適化の検証

Dirac Live による音場補正,室内音響最適化の効果を検証します.その結果,定在波による低域の特性ががすっきりとし,左右のスピーカーの特性もそろい,スタジオ音響標準規格に準拠するようになった

9. Dirac Live による最適化の検証測定

Dirac Live for Studio は 8個のフィルターを保存でき,音楽を再生しながら瞬時に切り替えることで,その効果が容易に検証できる.また,Dirac Live による音場補正 室内音響最適化の効果を REW により再測定し,検証をおこなう

2. 室内音響が引き起こす問題

実際に耳にする音響特性は測定しないとわからない.典型的な特性は左右のスピーカーの音がそろっておらず,低音の特性は大きく乱れており,音源本来の音を再現せず,デフォルメされた音になっている

室内音響問題とは?

室内音響はオーディオ再生上の最大の問題.部屋が 20dB にもおよぶ大変な悪さをし,オーディオ機器のもつ実力が発揮できない.そのため,いくら性能のよいオーディオ機器や高価なケーブルを買いそろえても効果は大きくない

7. デジタルプリアンプのトーンコントロールはとても強力

トーンコントロールを担う Dirac Live for Studio は音の悪化も位相の乱れも起こさず,音の波形をそのまま伝え,周波数特性はとても細かな調節ができます.更にオーディオ再生上最大の問題である室内音響の問題に対処できます

8. Dirac Live による時間特性の最適化

Dirac Live で周波数特性のみならず,時間特性がどのように音響補正され,最適化されるかを検証する.その結果,Dirac Live は定在波,室内共鳴,初期反射など,時間特性もうまく最適化することがわかった