デジタルプリアンプを作ろう
(※ 2021年 8月 Dirac Live for Studio は Dirac Live Room Correction Suite と名称が変わりました)
== デジタルプリアンプを作ろう(1) ==
システム構成
どうしてデジタルプリアンプなのか,そうすると何がいいのか,についての長い前置き(デジタルプリアンプ事始め)も終わり,いよいよこれからストリーミング・ダウンロード時代のデジタルプリアンプを実際に作っていきましょう.
目指すのは以下の構成です.
デジタルプリアンプの製作に必要なもの
まず,必要な機材をそろえましょう.
- PC
- 外部 CDドライブ
- USB-DAC
- キャリブレートされた測定マイク
- マイクスタンド
- USBケーブル(USB-DAC接続用)
- マイク接続用ケーブル
- ピンケーブル(アンプ接続用,測定用3m~)
- インターネット接続環境
● PC は以下の要求を満たしていれば,デスクトップでもラップトップでもかまいません.ラップトップの方が便利でしょう.
・Windows 10,MacOS(10.14 以降)
・CPU: Intel i3 以上,RAM: 2GB 以上
● 外部 CDドライブはもちろん CDを聴くために必要なのですが,外付けでも,ラップトップ内蔵でもどちらでもかまいません.外付けの場合はUSBケーブルが必要です.ブログ担当は,CDドライブ内蔵の Panasonic レッツノートを使っています.
● USB-DAC は PC から出力される音楽データをアナログ信号に変換して,アンプに通すために必要です.どれでもいいのですが,はじめて購入される方はあまり高価なものでなくてもいいと思います.iFi-Audio の ZEN DAC などはコストパフォーマンスに優れていると思います.あわせて PCと接続するための USBケーブル,これはオーディオ用の USBケーブルを用意してください.まずは安価なエレコムのものでいいと思います.また,アンプと接続するためのピンケーブルが必要です.測定用にリスニングポイントからアンプまで届く長さ(3m~)のピンケーブルも用意して下さい.これは安価なもので十分です.
● キャリブレートされた測定マイクはもちろん,室内音響を測定するために必要です.キャリブレーションファイルが付属していれば,どの測定マイクでもかまいません.ちなみにキャリブレーションファイルとは,測定マイクの特性の個体差を記録したもので,正確な測定には欠かせません.はじめて購入される方は,Dirac Research社お薦めの USB接続測定マイク,miniDSP の UMIK-1 がお手頃でいいと思います.
● マイクスタンドは安定したものであれば安いもので十分だと思います.ブログ担当は,これを購入しましたが,適当なものを探してみてください.
● アンプ,スピーカー,インターネット接続環境はお手持ちのものを使用下さい.
次に,必要なソフトは以下の通りです.
- Windows 10,または MacOS(10.14 以降)
- JRiver Media Center 無料お試し版(30日間有効)
- Dirac Live for Studio 無料お試し版(14日間有効)
お試しなので追加で購入するものはありませんが,有効期間だけ留意しておいてください.
ソフトの入手先はそれぞれ以下の通りです.
JRiver Media Center:https://jriver.com
Dirac Live for Studio:https://www.aeoliand.com
それでは,まず Dirac Live for Studio からインストールしてみましょう.