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aeolian design tech blog (https://www.aeoliand.com) 室内音響 音場補正 Dirac Live の話題です

13. Dirac Live リスニングテスト:レベッカ・ピジョン

== Dirac Live for Studio デジタル室内音響補正の検証 (13) ==

レベッカ・ピジョン:Spanish Harlem

ベースの均一性については,レベッカ・ピジョンの「Spanish Harlem」もお気に入りの曲です.

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レベッカの素晴らしいボーカルに加えて,ボブ・カッツの録音とアコースティック ベースギターのマスターがとても素晴らしいです.Spanish Harlem は G のキーで,古典的な 1、4、5 の進行を使用しています.ベースの基本音の周波数は以下の通りです.

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そのため,Dirac を有効にしないと,62Hz から 82Hz の低音は音圧レベルが非常に低くなり,110Hz の低音は文字通り「コーラ瓶の共鳴」のように聞こえ,私の部屋では非常に大きく支配的な音になります.

 

Dirac を有効にすると,低音域のレベルのバランスが適切になり,低音の一音一音が簡潔に,かつ均一に聴こえるようになります.耳が慣れてくると,その違いがはっきりとわかるようになります.しっかりとした,均一な低音が耳に届くのは本当に素晴らしいことです.なぜ耳を傾ける必要があるかというと,私たちは低音の不揃いに慣れてしまっていて,何とも思わないからです.しかし,一度,自分の部屋にある既存のスピーカーでどれだけスムーズにできるかを聞いてしまうと,もう元には戻れません.低音域をスムーズにすることができるだけでも,ソフトウェアの価格に見合うだけの価値があります.

 

フルレンジ補正

フルレンジ補正をシングルシートでも試してみましょう.リアルタイムで聴きながら,Dirac Live Processor (DLP) のオン・オフを切り替えられるのはとても便利ですね.音の遅れや途切れ,不具合などは一切なく,スムーズで透明感のある切り替えができます.これにより,無補正と補正を比較したり,異なる補正フィルターを比較したりすることが非常に容易になります.そのため,補正前と補正後の比較や,補正フィルターの違いによる比較も容易で,その違いを瞬時に確認し,時間をかけて評価していくことができます.

 

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